おすすめの力学の本 「よくわかる初等力学」
理学部や工学部の大学生が入って初めにやることといえば、力学である。
力学は物理の基本であるから、まず間違いなく半年かけて力学の授業を受ける。
そして高校で物理をとっていなかったり、はずれの教員を引いたりしたもんならそれはもう悲惨だ。
もし高校で物理選択でも、なめてかかると痛い目を見る。
(もし舐めてかかって痛い目を見ていないなら、それは君が天才なのか、授業レベルが低いかのどちらかである)
単振動など、微分方程式という初めて聞くような単語の式を解いてやる必要があるし、微分方程式は結構あっさりと説明されて何がなんやらわからないことがしばしば。
そこでおすすめの本を紹介する。
この本は神である。
とてつもなくわかりやすく、1年半挫折し続けてきた力学を1ヶ月でマスターさせてくれた。(なぜ挫折したかは「勉強が下手な人へ」を読んでね)
理学部に入るような人は、とにかく理論だった専門書を手にとりがちなのだが、そんなもの前提知識なしでいきなり読めるわけがない。最初はよくわかる初等力学のような、やさしく解説されている本を読まないと時間だけがいたずらに過ぎていって何も進歩しないのだ。
プライドは捨てて入門書を読んでから専門書を読めば良い。
そうすれば効率がとんでもなく上がるし、入門書だからといって内容が不足することもこの本に限ってはないように思える。
というわけで、物理があまり得意でない人、専門書を読もうとして3ページくらいで挫折した人、これから力学の本を買おうとしている人、授業が意味分からない人にはこの本がおすすめである。
地震を勉強したい高校生へ
大学選びは難しい。
それぞれの大学にそれぞれの特色、強みがあり、入ってから何か違った...と思うひとも少なくない。
せっかくの大学受験で!幾多もの選択肢がある中で後悔しない大学選びをするためには、どんなことに気をつけたらいいのだろうか。
ここでは地震について学びたいという人に特化して書こうと思う。
君は地震について勉強したいと思っても、地震の何を勉強したいか考えたことはあるだろうか?
地震について勉強するといっても、様々な分野に分かれる。
例えば、地震の予知がしたいとか、地震のメカニズムが知りたいとか、はたまた地震波を使って地球の内部を覗き見したり、断層にできる岩石を分析したりと地震に関わる勉強は多種多様にわたり、地震の勉強=地震学ではないのだ!
本当に地震学の授業があれば、地震に関する研究室があればその大学でいいのかよく考えた方がいい。例えば、断層にできる岩石を分析して地震の際にどのような運動が起こっているのかを知りたいという場合は地震学ではなく地質学の領域に食い込んでくる。
自分の勉強したいことがなんなのかはっきりしない人はできるだけ多くのことが学べる大学を選んだほうがいい。旧帝大はその例である。多種多様の研究分野を、多くの地震学者が研究している。
一方で地方国立大学では、地震の研究室はあっても自分の研究テーマとずれていることがあったり、1つの研究室に多くの学生が在籍し、一人あたりに割ける時間等のリソースは少なくなりがちである。一方で、地方国立大学にしかない強みもあるから(高温高圧実験といえば愛媛大学である)よく調べるといい。
オープンキャンパスやオンライン進路相談も大学によっては用意しているから、積極的に活用するといいと思う。
質問があれば是非コメントしてほしい!
将来の仲間のために少しでも手伝いができれば幸いである。
事実と事実を戦わせる
昨日はブログを書こうと思っていたんだけれども、課題をやっていたら忘れてしまっていた。
今日は「議論」について考えようと思う。
何かの物事について議論するときには、大概意見の対立が起こっている。ここで重要なのは、自分の意見を補強する根拠を相手に伝えるということであり、決して相手を貶したり嘘をついたりしてはならない。これを行ってしまうと議論の根幹を失ってしまうことであり、一切成り立たなくなってしまう。
議論を行っているとき、片方は劣勢に追い込まれたりあるいは思惑をもって議論に持ち込んだときはその思惑が相手によって暴かれることはよくある。ここで、世の中の汚いと思うところは自分の非だったり、足りないことを受け入れるのではなく、ごまかしたり感情に持ち込んだりやたらめったら批判する方向に動いていくことである。某県知事がその典型である。
自分の意見に確固たる確証があるのであれば、感情に訴える、多方面に喧嘩を売るということは一切不要で淡々と事実を相手に突きつければいいだけである。
それができなくなったということは負けである。
素直に負けを認めればいいのに、実に惨めな姿である。
大学生は勉強したほうがいいと思う
高校生の中には、受験が終わって大学に入ったら毎日が天国みたいな生活を送れると思っている人がいるかもしれない。これは半分正解で半分間違っているので訂正しておきたいのだが、文系に行った場合はだいたい正しいが理系に来た場合は間違っている。
理系は授業がそもそも意味わからなかったり、実験が大変だったり何より実験後や授業後にはレポートが待ち受けている。
文系はそんなに大変じゃなさそうだと思っているのだが、文系学部に入ったことはないし授業も受けたことがないからわからない。
大学生はもっと勉強した方がいい。というか、勉強しなさすぎである。
バイトでしか~とかサークルでしか~とかいう人がいるが、そんなの二の次である。
別に働くことなんて社会人になってからでも嫌というほどできるし、バイトでしかできない経験というのはバイトである以上誰でも経験することができる。サークルや部活はまぁいい経験になることは間違いないが勉強を超えて重要なことはないと思う。
そもそもなんで大学に来ているのだろうか。
別にバイトがしたいなら大学に来なくていいし、サークルに入りたいなら大学に入っていなくたって社会人サークルだとか、大学のサークルも所属員じゃなくても入れてくれることはある。
大学は他でもない、学術機関である。
そこで何を学ぶかというと、学者のマネごとを我々はしているのではないだろうか。
よくレポートをコピペで終わらせたり(重罪)、代返したりであまり授業をちゃんと受けていない人が多くいるが授業料の無駄である。1年で50万授業料で国立ならかかるから、その金で遊んでいたほうがよっぽど有意義。
せっかく大学にいるんだから、授業はサブスクリプション方式で受け放題なんだし、有効活用してみたらどう?
どうにかなることとどうにもならないこと
世の中にはどうにかなることとどうにもならないこととある。
どうにもならないことに時間を使うよりも、どうにかなる変えられる未来を変えるほうが有益だと思うのだが、世の中そう簡単に次に気持ちを切り替えて行ける人ばかりではないらしい。
そういった人のいいところをあげるとすると、一つ一つのことに莫大な想いを持っていることだろうか。私はすぐにどうにもならないことはすぐに諦めてしまうから、却って別にうまくいかなからかったといって落ち込むということもない。
ところで、倫理の授業で日本人は諦めの精神を持っていると聞いた気がする。(ずっとぼけーっとしていたからあまり覚えてはいないが)昔から災害が多発していた日本に住む日本人は、自然の到底逆らえないエネルギーを前に起こってしまったことはもう諦めて次へ進む精神が根付いているといったような内容だったと思う。
「諦」という漢字の意味は、デジタル大辞泉によると「明らかにする。締めくくり。まとめ。あきらめる。」らしい。
終わりのないものは果たしてこの世に存在するのだろうか。例えば、学問は絶えず進歩し続けるが、個人としてはいつか諦めなければならない時が来るだろう。それは大学で挫折し諦めるときかもしれないし、死を持って学問から離れるかもしれない。
いつかは「締めくくり」を迎える時が来る。必ず。
いつかは諦める。早かれ遅かれ諦める。
諦めるって実は悪くないのではないだろうか。
地震に惹かれる
何を隠そう、私は地震が好きだ。
地震が好きというのは、地震動(地震による地面の揺れ)が好きということではなくて、地震という現象そのものが好きなのである。
自分の下にあるプレートが動き、その結果として地震が起こる。なんだか不思議な気分になるが、地震の原因はプレートの運動であるから今自分が立っている地面も圧縮されたり、引き伸ばされたりする力が当然働いている。
地震の何が面白いかというと、地下は複雑すぎて起こるタイミングや規模を正確に予想することは不可能であるし、地震学はその始まりからせいぜい100年ちょっとしか経っていないからまだまだわからないことだらけなのだ。
一つの大きな解決したい目標を達成するために、細かな目標の達成を積み重ねていかなくてはならない。今ある当然の常識は、将来の非常識かもしれない。そんなミステリアスな地球で起こる地震という現象が大好きだ。
普段何を勉強しているのか
日々の勉強の成果を記録するためのブログだと謳ったのだが、全く日々の勉強に関して触れていなかったので触れることにする。
地震学を勉強するためには、最低限物理数学と力学の知識は必要になる。
ということで物理数学と力学の復習を今はひたすらしているのだが、地方国立大学の難しいところは、これはもしかしたらうちの大学だけかもしれないのだがそもそも理系教養の科目数が少ないことである。
数学は微分積分,線形代数,統計学、物理学は力学、電磁気学、量子力学(超入門)しかない上に、演習科目がないから、習ったことを使う機会が一切ない。普通工学部や理学部は微分積分+微積演習のようなセットになることが多いと思うのだがなぜかうちの大学の理学部には演習科目がない。
しかも物理の担当教員は謎の言語を喋って一切理解できない上混乱させてくるという迷惑極まりない教員だったから、自分で力学を再構築してやる必要があった。
怠け者なもんだから、2年の後期になってようやく物理数学と力学の復習、演習を始めたところである。
ぜひ地球物理学を志す皆さんは理系教養科目の数学、物理学は大切に受けていただきたいし、内容が不足すると思ったら自分で勉強したほうが良い。
ないものねだりでは何も解決しないのだ。